アプライド・フィジオロジー(AP)とは?
肉体・感情・精神・スピリチュアリティの健康を目的とし、革新的な理論と中医学を融合させた総合的かつプロフェッショナルなキネシオロジー。プラクティショナー、クライアントともに全体のバランスがとれた状態、APで「すべてを包み込む愛 All encompassing love」と呼ばれる状態、を目指します。1980年代に元航空技師であったリチャード・アット, L.Acによって創られました。
主な特徴
1.ホログラフィック・バランシング(3次元的調整)
APの調整は、「すべての部分に全体が含まれる」というホログラムの性質に基づいています。セッションのテーマを象徴する2つの経絡に焦点を当てることにより、エネルギーの3次元像(全体像)を作り出し、立体的にバランス調整していきます。
一般的な3次元像(ホログラフィー)は2つの光線から生まれます。目や耳は3次元像の仕組みと似ており、目は二つあるから立体的(3次元的)に見え、耳も二つあるから立体的に聞こえるのです。
この3次元像の仕組みを生かしたAP独自のホログラフィック・バランシングは、テーマや問題の深い、核となる部分にピンポイントに働きかけながら全体を調整することを可能にします。
2.フィジカル(肉体)とメタフィジカル(非肉体)の統合
APでは、肉体的エネルギー(経絡エネルギー)と非肉体的エネルギー(8の字、チャクラのエネルギー)の両方に働きかけます。非肉体エネルギーは、肉体の青写真とも言われ、肉体症状が現れる前に非肉体エネルギーにバランスの崩れが出ます。フィジカルとメタフィジカルのエネルギーを調和させることで、精神的・肉体的症状を予防、緩和し、調整効果を長続きさせることが期待できます。
3.セットアップ

キネシオロジーではポーズロックという、痛みやストレスのエネルギー情報を体に維持させる方法を使うことで、クライアントが痛みやストレスを感じずに調整することが可能になりました。APではこのポーズロックを使って様々なストレス情報を必要に応じて掘り下げ、収集していきます。(この行程をセットアップと呼んでいます)その情報を保った状態で調整を行うことで効果を高めるのがAPのやり方です。
4.3段階のストレス
カナダ人の生理学者ハンス・セリエは、人間のストレスに対する反応には3段階あると述べました。APでは、その3段階である警告反応期(ストレスに適応するために身体の準備を整える)、抵抗期(ストレッサーに抵抗し、バランスを保つ)、疲はい期(抵抗する力が衰える)すべての段階にあるストレスを解放できるようにワークしていきます。
5.アプライドフィジオロジー創始者リチャード・アットの革新的理論
AP創始者リチャード・アットは、中国の陰陽五行にメタフィジカルな二つの行を加えることでAP独自の7行論を展開させ、フィジカルとメタフィジカルを統合させたワークを可能にしました。筋反射テストでは、可動域を14のポジションに分け、アンバランスをピンポイントでみていく、類まれなテスト法を編み出しました。元航空エンジニアであったリチャードの精密さと、キネシオロジー界に新しい風を吹かせた彼の斬新な発想がAPのワークにあらわれています。
6.オープンかつシステマティックなシステム
基本の手順が決まっており、そこに新しく学んだ調整法を取り入れることができるようになっているので、実践しやすいシステムです。また、他の手法を組み合わせることのできるオープンなシステムとなっています。
アプライドフィジオロジー創始者 リチャード・アット, L.Ac.について

リチャード・アットはアメリカ・ミシガン州出身で、アメリカ空軍の勤務によりアリゾナ州に移り住みました。
リチャードは、自らの様々な病気をきっかけにエネルギーキネシオロジーの世界に足を踏み入れました。その病気の中には原因不明で脳が腫れ上がる疾患もあり、医者から余命宣告を受けたこともありました。病を克服しようとする中、リチャードはアプライドキネシオロジーの「ダーティー・ダズン(アプライドキネシオロジー創始者ジョージ・グッドハートをはじめとする研究グループ)」の一人であるシェルダン・ディール医師に出会います。
リチャードは、ディール医師の治療を受けながら、待合室でアプライドキネシオロジー、解剖/生理学、神経学など、自らの治療に関わる本を読みあさりました。そこで得た知識と空軍での航空技師としての経験が組み合わされ、発展してでき上がったのがアプライドフィジオロジーなのです。
リチャードは、エネルギーキネシオロジーの分野における偉大な革新者の一人です。彼の初期の研究から生まれた概念やテクニックの多くが、他のエネルギーキネシオロジーに取り入れられています。そのいくつかを下記に挙げます。
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リチャードは、深刻な神経学的症状などをもつクライアント達の改善を助け、一躍有名になりました。リチャードの名声は世界に広まり、アプライドフィジオロジーはヨーロッパ、オーストラリア、日本へと広がっていきました。そして、アプライドフィジオロジーの概念から、現在、最先端のエネルギーキネシオロジーとして知られるLEAP, SIPS、神経エネルギーキネシオロジーが誕生しています。
リチャードは晩年も健康問題に直面し、2011年に60歳でこの世を去りました。アプライドフィジオロジーは世界中にいるインストラクター、プラクティショナーによって引き継がれ、リチャードのスピリットはいまだこのワークに生き続け、多くの人々に恩恵をもたらし続けています。
アプライドフィジオロジー 教育フローチャート